-放浪腐女発酵観察日記- ブログ版

オタな海外放浪貧乏旅行者の腐女子覚醒日記。SF,ロボット、天文好きな皆既日食ハンターの筈が、ある日うっかり腐海に墜落。やおい免疫あったが仇のBL大発症。急遽、隔離病棟設置。こちら腐れ外道blog。 ダダ漏れ萌えと、オタク独り語り、阿呆バックパッカー海外貧乏旅行バカ話しか御座いませんが、お暇ならごゆるりと(^_^;)  ★はてなダイアリーがメイン。こちら同記事の予備です(๑╹◡╹๑) http://d.hatena.ne.jp/kokuriko-fufu/

贋作?アフガニスタン流れの謎の日本たばこのお話(^-^;

kokuriko-fufu2010-10-01

贋作? アフガン流れの謎の日本たばこのお話(^-^;




煙草値上げだそ〜で。
私は喫煙者ぢゃないけど、ふと思い出した、こんなお話でも。


昔々私が、パキスタンでイエメンVISA取得待ちをしていた時。(あの軍事クーデター直前たぁ、つゆ知らなかったが。その後、ムシャラフのお陰で、えらい苦労したよww) 泊まってた安宿に、アフガニスタン入国をモクロむ命知らずなバックパッカー達が幾人かおったのだった。

ぱきすタン

ぱきすタン

当時でも、アフガン内部はかなりヤバかッたんだけれども、治安に妙な波がある時代だったらしく、ひょんなことで、一般人にもVISAというか入国許可 (国家というより、部族ちゅうかエリアによって入境権限が分かれてたので、よく判らんが取得は大変) が降りることもあったんだよね。なもんで、入国したい旅行者達は、在パキスタンアフガニスタン大使館に日参しては、申請やら現地の情報集めをしていた。


「さすが本場アフガン、真昼間から大使館の警備員がキメてたよ(笑)」
「キメてたって、ハシシ?」
「葉ッパなんて軽いもんじゃなくて、まぢガンジャってか樹脂のほう。匂い的に阿片入りかも。やつら、マシンガン片手に、大使館の前で堂々やってた。(;´Д`)ノ」
「白昼堂々、アヘン入りガンジャ?(◎_◎;)“ 」


なんてコボレ話を漏れ聞いてた毎日σ(^◇^;)

マスード―愛しの大地アフガン

マスード―愛しの大地アフガン

 ある時、粘りに粘ってよ〜やく許可を取ったある兄さんが、勇んで国境へと馳せ参じたものの
「あ、昨日からまた戦闘始まっちゃったから、今日は入れないよ。運がなかったね」
と入管で言われて、ショゲて帰ってきた。ま、入ってから戦争始まるよりかはいいんぢゃないかと思うけど、その戦闘見物してみたいってなヲバカもいるわけだ。しかし、その兄さんが国境税関で目撃したつうモノというかブツが興味深かった。いへいへ、本場アフガン芥子の阿片でも大麻でもなく、しかし、大量に積み重なる、おびただしい“日本たばこ産業”は“JT”の段ボール箱だったそーな。


「なんでこんなところに?!」


さすがの歴戦バックパッカーも驚いたそーな。

電子タバコ メンソール味

電子タバコ メンソール味

当然、その話を聞いた私は、すわ偽モノか? アフガン製造:贋作日本たばこ輸出事件?!と思ったんだけれど、どうもそうではないらしい。とある事情通の兄さんが教えてくれたんだが、正真正銘、本物の日本からアフガンへの援助品なんだそーだ。ええっ?Σ(゚口゚*)ノノ!!  食料品や医薬品ならとにかく、なぜ援助で嗜好品なんか?! しかも日本の煙草なんて、物価の安いこちらじゃ超贅沢品じゃないか? 阿片や大麻を止めさせる為? まさか? 


「いや、手軽に換金できるから、たばこが一番喜ばれるらしいよ」


ってのが、情報通兄さんのお話であった。ほぉ〜。確かにアジアや中東じゃ、外国産の煙草って、現金代わりに使えるんだよね。‥‥って、貰った援助物資を他国へ輸出しちゃう、そういう使い方ってアリなの? (アリなワケないよな。いわゆる横流しダヨ(;¬_¬)) ってツッコムのは置いといて‥‥いや、そうだ、そういえば、そうだよ。ずっと謎に思ってたコトがあったんだ。‥‥そうか、地理的に、ここアフガンが<不思議の源流>ならば、納得できる。ヽ(゚◇゚ )ノ

少し遡って、天●門事件より少し後の時代だったか、当時未開放地区で外人立ち入りが制限されていた、東トルキスタンは現在中国領のシルクロード地区でも、やったら日本たばこが流通していたのだよ。当時の中国で外国煙草は表向き禁制品。日本に近い北京や上海でも手に入らないことはないけど、結構高価だったのに、西の果てのここらでは、そりゃ中国産よりは高いけど、人気のマルボロなんぞより割と安価にそこらじゅうで売ってたのだ、マイルドセブンやハイライトが。どっから流れてきたのか、なぜ上海より安いのか、かなり不思議に思ってたのよ。
ダマスカスの青い空

ダマスカスの青い空

それから少したって、中東シリアはダマスカスのスーク(市場)で。日本たばこの、しかも、「ハイライト・メンソール」でボックス入りっちゅう、当時の日本では発売してなかった、謎の煙草を見かけて驚いた。一番上の写真の、おなじみの「ハイライト」のデザインではなかったので、偽物かと思ったけど、これがど〜見ても偽物では絶対作り得ない、日本の高品質wクオリティーなのだ。これは、その後、パキスタン、イランでも目撃情報があったしね。バックパッカー連中の間で、ひそかに中東の不思議土産として広まっていた。
 <なんとネットで探したら発見! 写真拾いモノ頂きで失礼致します。そう、これもあった! このデザインで、メンソールは真ん中が緑色。実際調べてみたら、本物の日本たばこ産業の「ハイライト」で、海外輸出向けの特別パッケージなんだそ^−です。
  こちらはその後、2004年に日本で販売したお馴染みハイライト・メンソール。笑った(笑)
Lonely Planet Syria & Lebanon (Lonely Planet Syria and Lebanon)

Lonely Planet Syria & Lebanon (Lonely Planet Syria and Lebanon)

当時のシリアでも、外国製たばこは一応ご禁制だったか関税高いかで、基本、店売りはしてなかったけど、障碍のある人達には政府もお目こぼしがあるらしく、路上の彼らが駅弁形式で売ってるのを見かけた。どっから仕入れてるのか、アラビア語まともに話せないので聞きようもなかったし‥‥マルボロなんざはレバノン流れってウワサもあったけど。確かに、そこら周辺の国で流れてた日本たばこ、流通量や値段からして、アフガニスタンが中心だと考えると合点がいくんだ。
あふがにすタン

あふがにすタン

中国シルクロードは、一見、飛び地のよーだけど、パキスタンと国境を接し、直接物資が流れ込む場所だし、その国境近くのパキスタン側は、トライバル・エリアつって、ほぼパキスタンの統治下じゃなくて、タリバンお膝元っつうかアフガニスタン勢力が強い場所なんだもん。(或いはタジキスタンキルギス経由も考えられるけど) その後、情勢は色々と変化したけど、カルザイ政権下でも、日本煙草の援助と横流しって、まだ続いてるのかなぁ? (?_?)
誰がタリバンを育てたか

誰がタリバンを育てたか

横道に逸れるけど、同じダマスカスの市場で、魚の缶詰売ってたことがあった。「日本国援助物資」「非売品」(ええ漢字で(笑))と堂々大書された缶詰が、トラック山積みで売りに来てたσ(^◇^;)  うん、あけぼのの鱒や小魚の缶詰。一目で横流しと判るし、後ろめたくて、一つだけ買ったけど、こ、これが美味しかったーっ! すごく安かったし。(日本で売れば、多分最高級の鮭缶カニ缶レベルの値段する味かと)もっと買っておけばよかった。でも、二度は見かけなかった、ちくしょー。(^-^;)boko☆*\(-''- ;) 
あけぼの 鮭水煮 EO T2

あけぼの 鮭水煮 EO T2

援助物資に関する調査資料〈第1〉 (1951年)

援助物資に関する調査資料〈第1〉 (1951年)

でもまぁ、思いがけない物流の流れに出会うと面白いよなぁって思うんだ。市場を覗くのも楽しいし、なにより国境通過は、すんごい面倒で緊張するけれど、トラックの荷物やら、大荷物抱えてる人たちを観察すると、楽しい。港町も面白いよね、イスラムな国だっつーに、アカバの港で売ってた日清TOPラーメン、ポーク味の衝撃も忘れられないし(笑)
元祖禁煙パイポ シナモン3本入り

元祖禁煙パイポ シナモン3本入り

まぁ、そんなかんなで、年寄りの思い出話、おしまひ。喫煙者のみなさん、禁煙がんばれー!!.。゚+.(・∀・)゚+.゚