-放浪腐女発酵観察日記- ブログ版

オタな海外放浪貧乏旅行者の腐女子覚醒日記。SF,ロボット、天文好きな皆既日食ハンターの筈が、ある日うっかり腐海に墜落。やおい免疫あったが仇のBL大発症。急遽、隔離病棟設置。こちら腐れ外道blog。 ダダ漏れ萌えと、オタク独り語り、阿呆バックパッカー海外貧乏旅行バカ話しか御座いませんが、お暇ならごゆるりと(^_^;)  ★はてなダイアリーがメイン。こちら同記事の予備です(๑╹◡╹๑) http://d.hatena.ne.jp/kokuriko-fufu/

「ブロークバック・マウンテン」読んでみた。続き

kokuriko-fufu2009-10-14

「ブロークバック・マウンテン」読んでみた。 続き


先月、映画を観た「ブロークバック・マウンテン」の原作邦訳本を読んでみました……って、昨日の駄文だけぢゃ、なんだか語りきれなかったので、無駄に続きます。

Brokeback Mountain: Story to Screenplay

Brokeback Mountain: Story to Screenplay

小説は小説として素晴らしい。しかし、やはり映画の脚本は凄いな。黄金期から見る影なく衰えたとはいえ、映画の都ハリウッドの底力を感じた。(ええ、この映画の文法は、欧州映画ではなく、やはりハリウッド!) 荒削りな原作の持ち味を損なわず、より一層深め、視点を広げ、それぞれの登場人物に厚みを加えてる。(二人の妻である女性たちの人物造詣、本当に見事! 原文と同じ台詞を使いながら、映画独自の解釈があるのよ。それを言葉ではなく、映像と演技で伝えてくるのだ) ラストシーン、彼らの片割れ、その最後の一言へ辿り着く時の、胸に舌に広がるその味わいの深さ。それは原作に比べれば、どこか……いや、かなり切なく甘い。だが、その甘さを許すだけの複雑さとほろ苦さ、ただ甘く安っぽい愛の結末にさせないだけの物語としての力が、この映画にはある。いやその、手間隙かけたプロの料理人の技に感服だぜ。いやとかなんとか、技術的なことに語り逃げる時って、私、動揺してるってか、マジメに感動してるんだよね、はい(^-^;;;
Brokeback Mountain

Brokeback Mountain

もう一度、映画を見直してみる。映像美、やはり素晴らしいな。溜息。ふたりが過ごす大自然の風景が残酷なほどに美しい。天上にまがうほど。それがまた"地上”へ戻って暮らす、それぞれの生活の情景とくっきりと対比されてる。(でも決して生活を卑俗のみに貶めてない所がさすが!)物語の時間軸というか、構成の巧さもすげえなぁ。登場人物の髪型服装の変化で、その内面まで表現し、役者の演技を支えてる。家の内装、背景も、芝居の裏打ちをして申し分ない。かなりハリウッドらしい「判りやすさ」なんだけど、効果的。そうそう、音楽! 初見では実はまったく印象に残らなかった……というか、え? 音楽流れてた?ってなもんで。ええ、そういうBGMって、グッジョブだわ。
 <更新中>

ケーブルTVのチャンネル、洋画★シネフィル・イマジカで、10月11月と何度か再放送されてるので、ぜひ〜♪

http://cinefilimagica.com/movie/m5/095127.html
<2009年10月の放送予定>
10月10日 23:00
10月12日 21:00
10月18日 14:00
10月20日 23:00
10月23日 15:00

<2009年11月の放送予定>
11月6日 21:00
11月14日 12:30
11月19日 5:30
11月19日 23:00