追悼、金田伊功さん…

こんな腐ったブログで悼まれても、ご迷惑とは存じますが……、嗚呼、やっぱり書いちゃう。

一周忌。去年のこの日、巨星が堕ちた……。ううん、数十年ぶりの日本での皆既日食、そのフレアやプロミネンスの作画の手が足りなくて、カミサマに呼ばれて、星を描きに逝ったんだよね。金田伊功さん。（ギリギリ今の女子が知ってるアニメだと「ふしぎ遊戯」ＯＰの火炎や龍などを描いた人。ジブリアニメじゃ原画頭と呼ばれる稀代のアニメーター）　
金田伊功　　wiki

天才という言葉ではとても足りない、空前絶後という言葉すら、その日本アニメに残した功績をとても表現できないと思う。あなたの画を見て育ってきたこと、毎日触れるアニメの中に、当然のようにあなたの画が踊っていた、なんていう贅沢な日々だったのか。

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ただ、そういう幸運を当然と、革命の興奮を普通のことだと思って生きてきたから、その後、いろいろ困った(^-^;;;; 例えば、今、ＮＨＫで連続放送してる『スターウォーズ』、公開当時、ＳＦ好きとして、すっごくすっごく楽しみにしてた映画だったのに‥‥、期待に胸を膨らませていた子供のワタクシ、見て呆然。(||ﾟДﾟ)つまらなかった！　退屈で、とても画面を楽しめなかった。

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確かに、ＳＦＸや世界観は良く出来てるし、お話はわかりやすいエンターティメントだけど、好きなスペオペなんだけど‥‥でも、だって、こんな単調な画面構成、退屈な動き、どこが面白いの？！Σヾ(;゜□゜)ノ 　何が凄いの？！(ΦдΦ；)　そうとしか思えない自分がショックだった。でも、どうしても生理的に受け付けなかった。あの本能的快感に満ちた日本アニメの動きで育った感受性には、とても無理だった。ええ、本当に好きになりたかったのに、『スターウォーズ』やその後のハリウッドＳＦ大作(-_-；　『ブレードランナー』だけはなんとか大丈夫だったけど。　

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あ、いや、“日本のアニメなんか子供だまし、ハリウッドのほうが、ずっとずっとスゴイ”ってのが当時の常識だったから、そう思えないワタシってオカシイの？　って悩んだっすよ、アホだから(-_-；　今なら、当時の自分に言ってやれる、お前の感性は正しいと。そりゃね、当時のアニメ、粗雑で稚拙なものもイッパイあったけれど、やっぱり凄いよ、凄かったんだ、金田伊功と、その時代の創ってた世界って。リミティッドの制約の中で足掻きながら生み出された、フルアニメから見れば、超邪道な技法なんだろう。でも、それでこれだけ、人の心をワクワクさせる画面を作りだしてきたんだ。すげえよ。どんな大金を注ぎ込んだ大作映画よりも、たくさん感動を貰ったよ！

彼の前に金田なし、彼の後に金田伊功なし、だろうけれど、でも、日本アニメは金田伊功の遺伝子を取り込んで、続いてく。こんな辺境で勝手に叫ぶけど、金田さん、好きだーっ！　ありがとうーーっ！　天国でもイッパイ描いてねーっ！

ＭＡＧ・ネット スペシャル アニメの革命児 金田伊功 　　放映決定！
BShi 8月23日（月） 午後11:00〜午前0:00
http://www.nhk.or.jp/bs/genre/anime_7later.html
楽しみだー！！　o(ﾟ▽ﾟヽ)(/ﾟ▽ﾟ)o ♪