今更、富野由悠季監督に心殴られたo(_ _o;)≡☆
更新停滞の上に、需要の無いオタ語り日記で申し訳ない。
これを吐き出さないと人間に戻れないの。ボトムズ感想も書けないの。許して。
いやしかし、この停滞は富野の、富野由悠季のせいです。どうしよう。ハゲに殴られた。オレの心は痣だらけだっ! いや、もう撲殺されただよ! くっそう、トミノめ。ハゲ、許すまじ!! どうしたらいいのよっ!! どういう風にアニメを語ったらいいのか、まったく分からなくなった。それほどの衝撃を受けた。はい、すみません、土下座しますってば。私が悪かったです。貴男のミーハー・ファンだと思ってたけど、いや本当にミーハーでしたよ。まったく貴男の凄さを分からんまま語ってました。ガキの頃、『ザブングル』以降はリアルタイム視聴してきたし、『ガンダム』『イデオン』も好きなんだけど。その世界観、構成力、言語センスに感服してたつもりだったんだけれど。いやしかし。つまり押井守監督で言うならば、『攻殻機動隊』いや『イノセンス』以降の作品だけで彼を語ってたよーなもんだった。ああ、迂闊な月曜日‥‥。
いや、何があったかって、先日、ようつべウロウロしていたら間違って、ぽちっちゃったんです。古いアニメを。しかも、最後5分のみの切れ端。5秒も見ないでスルーしようと思ったら、なぜか画面に釘付け。どうして? どうしてなの?と自答しながら目が離せない。古いアニメなんか、いくら懐かしく記憶の中で理想化されてても、普通は5分も見続けられませんよね。殆どが稚拙で陳腐で子供だまし。しかも、見たことの無い作品だったから、懐かしさに引きずられたわけでもないし、しかもシリーズ途中の半端な回の最後だけ、設定だって殆ど知らないってのに。
いや、
ひどいアニメなんだ。リミティッドここに極まるってな殆ど動かない、カメラワークだけで
誤魔化してるのがミエミエの
低予算あられもない画面。まさに紙芝居に毛が生えてるだけ、今の技術から見ればお話にならないほど荒く
稚拙な作画。ダサダサな主人公に、もっと
デブダサなゲストキャラ。おまけに、当時の声優によくありがちな
キンキン声の古い演技。トドメはベタもベタベタな
お涙頂戴設定。うっわ、こーゆの
嫌い。そう、頭では理解するけど、
目が離せない。‥‥え。なぜ。どうして。どうして私、目頭、いや胸を熱くしてるんだよ? わかんない。鼻水すすったけど、悪いっ?! 畜生、持って行かれた。
すまん、正直に言おう。ここ数ヶ月見たどんなアニメの何倍も感動した。って、これ、富野作品だよな。この時代に、子供向きアニメでこの脚本か。いやそういう時代であったのかもしれないが。で、絵コンテ描いたの、どいつだぁああ?! うわ、ここまで遠景で引いて見せる? いいのか、子供番組で‥‥ってなら内容もえらい内容だけれど、ってこの内容だからか。 で、こここ、この後半のここんとこにこれだけ枚数割くかっ?!
なんつう
非常識な。すげぇ、コイツ、演出の天才だ。って、
斧谷稔って、やっぱり富野監督の別名ぢゃんかよっ!
打ちのめされましたよ。アニメの面白さって何? 演出って何? 感動って何? 技術なんてナンボのモン?
だれか教えてくれ。いや、教えてくれても、納得できねぇええええええ! 知識じゃない、分析できない、なんかもっと原始的な情動。なんだこりゃ? これが才能ってもん? いやしかし、もうストレートに、業の深さにやられた。
ブラックホール並みの深さだよ、異次元とか地獄に通じてるよ。くそっ、
富野信者をもう嗤えない。最近のアニメは、なんて絶対言いたくないんだけれど、はわわわわわ。いやね、私の感動のツボが単に古いんですって言えば、もうその通りとしか言えないんだけれど。
ここ最近、「ああ、こういうことが言いたいんだよね」「こういう風に感動させたいんだね」ってのは分かるんだけど、肝心の気持ちを「そういう風に」持っていって貰えなくて、取り残されてカナシイって作品をあまりにたくさん観過ぎてしまったもんで。
「ああ、こうこうこ〜すれば面白いのに」「これはこ〜きて欲しかったな、伏線受け切れてねーよ」とか可愛くない視聴者や読者になるのも、それなりに楽しいんだけれども。
ニコニコ動画でワイワイ、ツッコミ入れながら見るみたいな視聴方法も好きなんだけれども。感受性ボロボロ擦り切れたオバサンになってますけども。でもでも、やっぱり感動したいのよ、心の底から。楽しい軽いものも大好きだけど、やっぱ、心を全部持っていって欲しいのよ。惚れたいのよ、作品に。ふう。って、アタクシ、ハゲに惚れたんすかね? オマエの○○○○なんか舐めたくねーって言われるでしょーが(-∀ー#)
いや、こ〜ゆう(ずっしりと重い暗い)作品をね、日々テレビでアニメで消化できるような時代じゃないのは判ってる。この現代の軽さ、業のなさは、悪いものではないだろう。戦争のトラウマから遠く離れてきたってことで、辿り着けない理想の呪縛から自由になってきてるってことだから。ワザワザ巨大ロボットに乗って本物の戦争に巻き込まれなくても、等身大の少年がゲームでカードや日本刀振り回してればお話になる時代、
魔法少女が大人に成長したりまったく違う人間にメタモルフォーゼしなくても、ちょいと可愛いくコスプレしてそのまま強くなれれば満足できる。自己否定から始まらない、自分自身を肯定できてる、いい時代だよな。(だからといって生きるのが楽だとは思わないけどね) なんだけど‥‥創作物って、やっぱり樹液や
琥珀みたいなもんで、生傷がなくては生まれ得ないんかなぁとも思うわ。
いかんな、撲殺ハゲ富野に撲殺されちまって脳みそ愚ダグダよ。なんとか人間に戻るために、魔法の呪文でも唱えましょう。ぴぴるぴ〜〜♪
ってことで、明後日27日土曜日18時からの
岡田斗司夫氏の富野語りを楽しみにしてしまっているワタクシなのでした。先日の
坂本龍一氏との対談も、北京講演のレポも聞いたし読んだよ。富野スレも今更読み漁っちゃうよ。未見の作品にも手を出すでしょう。本当にもう世間サマに顔向けができません。ごめんなさい。
岡田斗司夫のひとり夜話ex特別編「富野由悠季を語る」 +大質問大会