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-放浪腐女発酵観察日記- ブログ版

オタな海外放浪貧乏旅行者の腐女子覚醒日記。SF,ロボット、天文好きな皆既日食ハンターの筈が、ある日うっかり腐海に墜落。やおい免疫あったが仇のBL大発症。急遽、隔離病棟設置。こちら腐れ外道blog。 ダダ漏れ萌えと、オタク独り語り、阿呆バックパッカー海外貧乏旅行バカ話しか御座いませんが、お暇ならごゆるりと(^_^;)  ★はてなダイアリーがメイン。こちら同記事の予備です(๑╹◡╹๑) http://d.hatena.ne.jp/kokuriko-fufu/

山岸涼子「パエトーン」電子書籍で無料公開中

kokuriko-fufu2011-05-01


山岸涼子「パエトーン」
電子書籍で無料公開中




3月25日のニュースなので、ご存知のかたも多いと思いますが念の為というか自分の為のメモ。以前からこのblogでも何度か触れてます、鬼才・山岸涼子さんの漫画が、WEBで無料公開中。

日出処の天子 (第1巻) (白泉社文庫)

日出処の天子 (第1巻) (白泉社文庫)

えーっと、でも、この漫画に触れるのは、ちと難しい。特に、当時、山岸涼子の天才に傾倒していたファンとしては。‥‥キッパリ言うと、この漫画の、漫画自体としての出来は、どうなのかって疑問に思った。訴えている内容の真偽、是非は別として、学習漫画の類というか、啓蒙漫画‥‥いや、きっぱりプロパガンダ漫画と言うのが正確かも知れない。それまでの山岸涼子ならば、例えば原発を扱ってもこの切り口では決して描かなかっただろう。内容には大方賛同だったが、彼女のファンとして戸惑った。

天人唐草 (山岸凉子スペシャルセレクション 5)

天人唐草 (山岸凉子スペシャルセレクション 5)

この作品とその前後を読んで、山岸さん、どっちへ行っちゃうんだろうって、正直不安に思ってた。才能が枯れてしまい、書くネタがなくて、社会派に走ったのかとすら。そーゆう例は、当時結構多かった気もする。でも、それは例えば、タイマーズ当時の忌野清志郎さんにも、ちょっとだけ思ってたなぁ。自分の凡人ぶりに恥じ入るけれども。




コミックナタリー:原発是非問う漫画「パエトーン」、電子書籍で無料公開
http://natalie.mu/comic/news/46853


潮出版社無料WEBコミック 
山岸涼子「パエトーン」無料公開ページ
http://www.usio.co.jp/html/paetone/index.html
※1988年の発表です。その後のエネルギー施策・環境の変化も勘案しお読み下さい。


「遠いむかし、神になり代われると思いあがった若者・パエトーンをめぐる悲劇。ギリシャ神話に描かれたこの物語を現代に展開し、原子力発電の是非について世に問いかけた山岸凉子の短編作品『パエトーン』(1988年作品)を、今回Webにて特別公開させていただくこととなりました。
原子力発電」の必要性や安全性については賛否様々なご意見があると思いますが、本作品をひとつの問題提起と捉え、将来的なエネルギー問題を議論してゆく上での一助としていただければ幸いです。」


wiki 山岸涼子 パエトー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%A8%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3_(%E6%BC%AB%E7%94%BB)

夏の寓話 (山岸凉子スペシャルセレクション 6)

夏の寓話 (山岸凉子スペシャルセレクション 6)

けれど今こそ、読む価値がある。この漫画の凄い所は、それこそ、このストレートさにあるのかもしれない。チェルノブイリ事故は86年。2年後の当時88年でも、これを発表するのは勇気が必要だったはず。忌野清志郎反原発ソングは、東芝(思い切り原発製造会社だからな(^_^; )から発売できなかった時代。雑誌ASUKAの編集姿勢は好きじゃないけれども、角川、出版社としてよく許した。しかし、せめて、この時、この時代に原発依存から引き返していられれば‥‥。言っても詮無いことだけれども。ネットもなく、学生運動の敗北の記憶もまだ濃く、市民運動をどのように束ねれば良いのかも不明だった時代とは言え、この時代に生きてた私、当時子供だったとはいえ、今や既に責の一端を負う世代だ。

ギリシャ神話集 (講談社学術文庫)

ギリシャ神話集 (講談社学術文庫)

原子力は、しばしばプロメテウスの火に例えられるけれども、それって間違ってるよね。単なる火とは違って、人間は決して原子力を使いこなせてはないから。それを神にすら御せぬアポロの太陽の馬車、パエトーンの愚行と重ねたのは、比喩として秀逸かと思う。この漫画を山岸涼子的な作品、というかこの漫画で山岸涼子という作家を判断して欲しくないんだけれど、今の視点で読み直して欲しい作品。ほんと、少女漫画には、いろんな可能性があるんだ。