<一稿>
みどかつ愛、暴走のまま、需要の無いSS続きます(笑)
反省だけはしているんだよっ! ε=ε=ε=ε= (;^-^)
だから乙女は苦手なんだよ、片桐さぁあああん!
みどかつSS 御堂×克哉
< Luciferians - 信徒 -> ルシフェリアン <2> 後ろ手になり、手首をつかまれてもなお愛撫を仕掛けようとする不埒な指先。 思わず口元がほころぶ。 目の端に、朱のラインがかすめた。昨夜、ベッドの端に放り投げたまま、シーツに埋もれて忘れられていたオレのタイ。引き寄せて、後ろ手に重ねたその手首に巻いてみる。 「何をする気だ?」 なりゆきを楽しんでいるような口ぶりは、御堂さん、いつものあなただ。 「何だと思います?」 幾重にも巻いたネクタイを少しきつく締めて、手首の上にリボンのように結び目を作る。後ろに両肩が寄せられ、肩甲骨が浮き出、薄くなった白い皮膚の上で傷口がより強く血の色を浮かべた。 「‥‥っ」 痛みに眉をしかめる気配がして、あわてて身体を離す。 「‥‥御免なさい」 傷口は、一日シャツと擦れ合い、汗にぬれたせいか、膿むような熱を持って、オレの胸に触れた。 「消毒しますね」 薬を塗ろうと思っていたのに。 舌をやわらかく溶かして、肌に触れる。うなじから背中へ。ことさらゆっくりと動かして、傷口へと這わせてゆく。眼を閉じて、舌にすべての感覚を乗せて、あなたの輪郭だけを追う。 あなたがいつもオレにするように。 ただ、いとしい。 かすかな肌理の上に走る傷跡は迷路のようだ。迷い込み、戻れなくなってしまえばいい。いっそ、この皮膚をはがして、あなたの中に溶け込めてしまえばいいのに。 「克哉。君は‥‥」 熱を孕んだ声がして、意識が引き戻される。 「ゆるしてくれますか。御堂さん」 互いの身体に挟まれて、あなたの腕が痙攣するように身動きをする。 ああ、そうだ、わかった。この傷口が何に似ているか。 引き千切られた羽根の痕跡。 その翼は、オレをさらって別の世界に運んできた。 Next <Luciferians 3>
仕方のないひとだ。
そちらがその気なら‥‥オレも悪戯、しちゃいますからね。
その赤と白のコントラストは余りに蠱惑的で、たまらずに背中ごと抱きしめてしまう。体温にとがり始めた胸先が、いく筋もの裂傷をかすって、あなたを刺激した。
治療、しないと。
チューブは知らない間に、ベットから転がって落ちた。
よく効く薬だけれど、涙が出るくらい痛く沁みるのをオレは知ってる。
そのかわり、唇を寄せる。
傷をなめる動物みたいに。
同じ仕草をなぞってゆけば、あなたの心を知ることはできないかと思って。
舌先に滲む脈打つように熱い肌。一息ごとに鼻先をかすめる髪の香り。
肩口に爪を立てて、ねじるようにあなたの顔を引き寄せて、キスをする。
後ろ手にねじれたまま、もがく翼のように。
捕らえられ、抑えられた腕の下で、なお羽ぶく誇り高い鳥のよう。羽毛を散らして羽ばたく翼の音が聞こえる気がする。
翼の記憶を持つ背中。
きっとあなたは……。
エロ可愛い克哉を目指した筈だった‥‥。
もし読んでくださった方がいらしたら先に謝っておきます。
いろいろ、ごめんなさい。 (゚∀゚;)