-放浪腐女発酵観察日記- ブログ版

オタな海外放浪貧乏旅行者の腐女子覚醒日記。SF,ロボット、天文好きな皆既日食ハンターの筈が、ある日うっかり腐海に墜落。やおい免疫あったが仇のBL大発症。急遽、隔離病棟設置。こちら腐れ外道blog。 ダダ漏れ萌えと、オタク独り語り、阿呆バックパッカー海外貧乏旅行バカ話しか御座いませんが、お暇ならごゆるりと(^_^;)  ★はてなダイアリーがメイン。こちら同記事の予備です(๑╹◡╹๑) http://d.hatena.ne.jp/kokuriko-fufu/

 みどかつSS < Luciferians - 信徒 - >ルシフェリアン <2>

kokuriko-fufu2008-10-14

<一稿>



 < Luciferians - 信徒 -> <1> 




 みどかつ愛、暴走のまま、需要の無いSS続きます(笑)
反省だけはしているんだよっ! ε=ε=ε=ε= (;^-^)
だから乙女は苦手なんだよ、片桐さぁあああん!





みどかつSS  御堂×克哉


< Luciferians - 信徒 -> ルシフェリアン <2>




後ろ手になり、手首をつかまれてもなお愛撫を仕掛けようとする不埒な指先。
仕方のないひとだ。


思わず口元がほころぶ。
そちらがその気なら‥‥オレも悪戯、しちゃいますからね。


目の端に、朱のラインがかすめた。昨夜、ベッドの端に放り投げたまま、シーツに埋もれて忘れられていたオレのタイ。引き寄せて、後ろ手に重ねたその手首に巻いてみる。



「何をする気だ?」



なりゆきを楽しんでいるような口ぶりは、御堂さん、いつものあなただ。



「何だと思います?」



幾重にも巻いたネクタイを少しきつく締めて、手首の上にリボンのように結び目を作る。後ろに両肩が寄せられ、肩甲骨が浮き出、薄くなった白い皮膚の上で傷口がより強く血の色を浮かべた。
その赤と白のコントラストは余りに蠱惑的で、たまらずに背中ごと抱きしめてしまう。体温にとがり始めた胸先が、いく筋もの裂傷をかすって、あなたを刺激した。



「‥‥っ」



痛みに眉をしかめる気配がして、あわてて身体を離す。



「‥‥御免なさい」



傷口は、一日シャツと擦れ合い、汗にぬれたせいか、膿むような熱を持って、オレの胸に触れた。
治療、しないと。



「消毒しますね」



薬を塗ろうと思っていたのに。
チューブは知らない間に、ベットから転がって落ちた。
よく効く薬だけれど、涙が出るくらい痛く沁みるのをオレは知ってる。
そのかわり、唇を寄せる。
傷をなめる動物みたいに。



舌をやわらかく溶かして、肌に触れる。うなじから背中へ。ことさらゆっくりと動かして、傷口へと這わせてゆく。眼を閉じて、舌にすべての感覚を乗せて、あなたの輪郭だけを追う。


あなたがいつもオレにするように。
同じ仕草をなぞってゆけば、あなたの心を知ることはできないかと思って。
舌先に滲む脈打つように熱い肌。一息ごとに鼻先をかすめる髪の香り。


ただ、いとしい。


かすかな肌理の上に走る傷跡は迷路のようだ。迷い込み、戻れなくなってしまえばいい。いっそ、この皮膚をはがして、あなたの中に溶け込めてしまえばいいのに。



「克哉。君は‥‥」



熱を孕んだ声がして、意識が引き戻される。
肩口に爪を立てて、ねじるようにあなたの顔を引き寄せて、キスをする。



「ゆるしてくれますか。御堂さん」



互いの身体に挟まれて、あなたの腕が痙攣するように身動きをする。
後ろ手にねじれたまま、もがく翼のように。
捕らえられ、抑えられた腕の下で、なお羽ぶく誇り高い鳥のよう。羽毛を散らして羽ばたく翼の音が聞こえる気がする。



ああ、そうだ、わかった。この傷口が何に似ているか。



引き千切られた羽根の痕跡。
翼の記憶を持つ背中。



その翼は、オレをさらって別の世界に運んできた。
きっとあなたは……。



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エロ可愛い克哉を目指した筈だった‥‥。
もし読んでくださった方がいらしたら先に謝っておきます。
いろいろ、ごめんなさい。 (゚∀゚;)