誰が為の「アラビアのロレンス」?
CSで放映していたので、人生で何度目かの
映画『アラビアのロレンス』視聴。最近は「完全版」が出回ってるけど、観るたび思い出してしまうのが、昔々、シリアに住んでいた頃、シナイ帰りに寄ったヨルダンの安宿のオンボロ白黒テレビで観たバージョン。電波の状態が悪くて、全シーン天然砂嵐付きってな位、画面が悪かったんだけど、まさにこの本場中東で、しかもアカバ帰り&ダマスカス行きの途中で、この映画が観られるたぁラッキー、なんという臨場感♪ って思って見てたら、なんか記憶と違う‥‥。ど〜も話が進むにつれ、登場人物もストーリーすら違ったシロモノになっていくのであった(笑)
何度か再放送があるので張っておきますw
シネフィルイマジカ
アラビアのロレンス 完全版 放映
04月16日(月) 14:30〜18:30
04月28日(土) 09:00〜13:00
05月20日(日) 17:00〜21:00
06月05日(火) 10:00〜14:00
06月11日(月) 16:30〜20:30
06月23日(土) 07:00〜11:00
06月27日(水) 13:00〜17:00
http://www.imagica-bs.com/program/episode.php?prg_cd=CIID125009&episode_cd=0001&epg_ver_cd=06&epi_one_flg=index.php
神坂智子さんの漫画『T.E.ロレンス』の後書きでも、昔、トルコで『英国の密偵ロレンス』って題名で公開されたって記述がありましたっけ。この映画でのトルコは単に悪者だしね(^0^;) 捕虜となったロレンスが、トルコ軍人によって裸にされて鞭打たれ、挙げ句れいぷされてると云われてるシーンもありますが、やっぱりソコはカットされたトルコ版とかだったのかしら?ヽ(・_・;)ノ
漫画『T.E.ロレンス』は今は文庫になってますな。中東の歴史が簡単に頭に入ってないと、ちょいと取っつきにくいかも知れませんが、腐女子ならば、ぜひ一読を。この漫画のロレンスには、ハムディっつうアラビーな恋人がいますw 実在の彼にもおそらく男色傾向はあったようですが。ま、同性愛は「英国(寄宿学校)の悪癖」て云われてる位だからね、かの国のその階層では別に珍しくもないかと(。-∀-)wそうそう腐ったサイトとして、まずはこれを張っておかないと♪
対訳による「アメリカ版やおい小説紹介ページ」
アラビアのロレンス スラッシュ
・「炎に飛び込む蛾のように(Moth to the Flame)」01/Sep/2002
著者:Madelyn Scott
p://www.fou.com/slash/loa_mtf.html
https://slashkun.web.fc2.com/loa_mtf.html
ちなみに、ロレンス受け/ファイサル攻め(笑) 一応、あちらでのレートは18禁のようですが、日本のBL感覚からすれば可愛いものですw 英語の勉強にどうぞw
"Is it true? You have never been touched by man or woman before?"
「本当なのか? 君が今まで誰にも、男だろうが女だろうが、触られたことが無いというのは」
"Never." 「ええ。決して」
"Then I have won as precious a prize here tonight as Damascus itself."
「ならば今宵の私は、ダマスカスに劣らぬほどの貴重な褒美を、この手に収めたことになるのだな」
アラビアのロレンスを探して
tp://homepage3.nifty.com/yagitani/index_ja.htm
http://yagitani.na.coocan.jp/index_ja.htm
日本語のファンサイトというか、ロレンス研究まとめサイト。云うまでもありませんが、やおいサイトではありません(笑) 時間を作って、読もうっと。
松岡正剛 千夜千冊 遊蕩篇トマス・エドワード・ロレンス 知恵の七柱 1969〜1971 平凡社東洋文庫
T.E.Lawrence : Seven Pillars of Wisdom 1935 柏倉俊三訳
tp://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1160.html
https://1000ya.isis.ne.jp/1160.html
読書指南サイトですが、ロレンスの生涯がざっと紹介がされてて面白いです。あ、彼が序文書いたロバート・グレーブスの本持ってましたぜ、当時の「ロレンス展」行きましたから。この方、神坂知子さんとも対談してたのかw
本当にアラブは難しい。中東は難しい。日本は西欧のようにはその歴史に関わってない分、アジアの近代に触れるよりは中立でいれるかもしれないども、それでもなお難しい。中東の地が西欧列強に今も蹂躙されているのも本当だけれど、ある意味、植民地時代よりも貧しくなったり、行き過ぎた宗教原理主義が横行したり、酷い独裁政府に市民が苦しめられてるし、でも裏で民主政権つぶして独裁者を作りだし支援してるのも西側で、アラブは野蛮なテロリストと罵りながらテロを生み出す占領を続けさせてるのも西側で、テロの何倍も戦争で中東の人たち殺してるのも西側で‥‥で、あっちから観れば、日本も西側なんだよね。ま、日本人は嫌われてはいないけど。白人やアメリカと善戦したってだけでもタイしたもんらしい。でもなんで、米国に尻尾振るんだって言われるけどな(。-_-。) あんたらだって仏や英には今だに弱いくせによーっ(;¬_¬)アラブの革命、アラブの春と云われて数年。かつて、ふらりと訪れたにも関わらず、温かく受け入れて貰った地から伝わってくる血生臭いニュースに、内心じたばたするしか何も出来ないのだけれど。いつかまたダマスカスの葡萄が食べたい。豊かなるシャームの地にどうか自由と平穏を。オマケ扱いになっちゃいますが、上はオランダ人ジャーナリストによる中東報道についての本。今までの中東関連本の中で一番頷ける一冊かも。メディアリテラシーの面からも必読。