★スカイ・クロラの音、見てきました(一応ネタバレ注意)
えー、この日記、萌えてません。今日はごめんね、腐女子ぢゃないです。
半端なオタクの一人語りです、ご注意ください(・_・;)
あ、最初に萌え尽きておこう。平川大輔さんの声、最高だったー!(笑)
・゜゚・*:.。..。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
レイトショーで「The Sky Crawlers」見てきました。
あんまり生なネタバレしないとは思うけど、未見の方はご注意を。
森氏の原作は、スカイクロラと、ナバテアの2冊だけ読み返した(;^^A
明日、図書館に受け取りに行って、残りの4冊読みますって、とこ。
6日の日記で妄想的にちょいと語ったので、今回は余り内容については語りません。主に演出面のみ(^-^;;;;
テーマについては 「ジャネーの法則 回るオルゴールと時間軸」ってなアプローチで、この間の庵野秀明監督の【エヴァンゲリオン 序】 の演出と比較して、書いてみたいと思ったのでまた今度(笑)
バックパッカー的に表現するのなら‥‥。
ヴェジタリアン国家、インドの川岸歩いてて、ああ、珍しく、焼肉のイイ匂いがする〜っ、腹減ったって、思ったら、人間火葬してたっ(゚ー゚;)(;。ー。) てよーな映画だったか(笑)
期待をかきたてるだけかきたてといて、食えねぇ〜〜〜www
相変わらず、骨の髄までクソ意地の悪い監督だよなぁww 大好き!ww
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えー、どこから語るかな。(;^^A
まずは一言。
音響すげえええええええええ!!!
それなりに、耳は肥えてると思うの、俺。詳しくはないけれど。以前、かなり効果音や音声に凝ってた作品に夢中になっていたので。
(例えば、屋内屋外で声の響きを変えるというレベルではなく、板の間4畳と座敷16畳で、反響の違いを表現してデフォなレベル。プロというよりキティ外の仕事ぶりであった。 確かに、それだけの仕事させる映像だったもんねぇ)
いやぁ、ビックリしましたよ。USAのスタジオで録音したんだっけ?
いい音くれてるわぁ。あ、戦闘シーンのどんぱち音の話でなくて。
はー、これだけの音だと、日常芝居のかなりの部分を「音に任せる」こともできるんですな。
そういう画面になってますね。カット割り少ないのはそのせいもあるか。
普通なら、画面を切り替えて「見せる」部分を「聞かせている」
画面外の音と、画面内のレイアウトと人物の視線の動かし方で、画面の外の状況の変化をきちんと観客に想像させることができてる。
スクリーンの外へ広がる空間を感じることができる。
「扉」の開閉が重要なモティーフになってるってか、作中に繰り返し出てきてるんだけれど、この音が、いい仕事しています(笑)
その扉の「絵」が、画面にあろうとなかろうと。
音だけで、後姿の手元の動きとかも、判るね、あの歯磨きシーンとか確信犯(笑)
それに一番感動しました。まぢ。 特に、足音と床のきしみ音に惚れた(笑)
まぁ、お話のほーはね(;^^A
原作とは全然、方向性が違う。
原作ファンなら怒るわ。
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とはいえ、押井節全開でもないし……ううむ。
あ、押井守ファンなら、予告一回見れば、オチ、全部判っちゃうよね?
オルゴールと、折れたマッチ棒と……新聞で完璧に(笑)
押井監督言ってたように……確かに若い人向けを意識してんのかな……主人公からして、かなり普通くんで、原作に比べてとっつき易いだろけど……でも、なんかおっさんの青春懐古映画って感じな展開ってか……(;^^A
若者には「たりぃ」の一言で片付けられそうな気がする(ΦдΦ;)
時間軸が老人向け。
そう、なんか凄く邦画臭かった(笑) 画面が欧米風景なのに、むちゃ、湿度が高いウェットぉな感じで混乱!
(原作読んでなければ、まだ乾いた感じがするかもしれないが)
やはり邦画畑の脚本家さんの匂い? 悪くはないが、ううむ、なんと言うのか……。
邦画的にウェットなんだけど、その湿度の流れに乗せて、こっちの感情を話の中へ引きずり込んでくれるかと思ったら……全然持っていって貰えなかったわ。ほんと、なぜなんだ? (;^^A
それが、残念なのかどうなのかは、自分でも微妙なとこですが。
まぁ、一般受けはしなさそー。「イノセンス」よりはポピュラライズされてると思うけれどw
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ぶっちゃけ、全体的に静かな展開なだけに、いきなりラブシーン(?)にだけ、こうもテンションあがってる濃い台詞もってこられても、なぁ、ってか。
いえ! こういうシーン、大好きなんですよ、モロ好みのシュチュエーション。ええ、でもね。
それまでに、登場人物や話の流れに、違和感はなくなってても、感情移入はできてないもんで……なんつぅか。
知らない相手に、勝手に盛り上がっちゃった片思いブツケられても困るって感じで戸惑ったわ。
ああ、そう、とってもストーカーチックな、お宅の独りよがりな恋慕って感じがした(ΦΦ;)
まぁ、それを表現するのが狙い……でもあるんだろうか? そうだったら……ううん。あ、これ語るとモロネタバレなので。
でも、そういうシーンで、手の動きが、スゴイいい芝居してんだよなぁ〜。
(毎度、手フェチで済みません)
動くべき感情が動かないので、そんな細かい部分を冷静に観察、堪能できたのはよかったかも(笑)
これに限らず、押井映画の手の動きは無駄なくいいよねー。
あの地味〜な「パトレイバー2」も、ラストの白手袋と手錠のシーンだけでもう全部もってかれました、あれだけで2時間分全部許せます(笑)
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戦闘シーンは丁寧な仕事してるなぁって感じで、確かに綺麗でしたね。迫力があったかとゆーと、うーん、そりゃ、あったんじゃないかと。
ただ、それに感情が乗ってこないのは、意図的なのかどうなのか。
冒頭の戦闘シーンは、恐怖感を演出していた、と思う。
だから、ああ、あくまでドライな原作とは全然違うアプローチなんだねぇーって思わされたんだけれど。
その後の戦闘シーンは、感情を余り乗せない乾いた感じで、なまじ原作に近いかも。
んでも、それはパイロットの臨場感ではなく、画面の向こうの戦争としての表現か。
こゆ表現、好きなんだけどね。
なんとなく、村上龍の初期作品「海の向こうで戦争が始まる」を彷彿とするな。
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でも、そー^すっと、今度は、その戦闘シーンと対比されるべき、ラブシーンのテンションの高さとズレを感じるんだよなぁ。
死亡フラグ立てたら、立てた同じ分だけ回収しないと、余ったり足りなかったり(笑)
「戦いと愛又は性」 或いは 「生と死」って、天秤の両端が、同じだけ高さと重みをもってないとと言うか、両者同じだけクッキリと描いてくれてないとと、なんだか感動の軸足がずれるのよ、ってか。
んでも、戦闘シーンで、CGと、あの平面キャラがちゃんと融合していたのはやはりスゴイな。「ノエイン」のパワーアップ版ってかw
良かったっす。イノセンスみたいな、これ見よがし美麗CGも好きですが、今回の絶妙〜なリアルさ加減も渋くて素敵♪
ええ、飛行機については、戦闘シーンより、ドッグに出入りするときの影の動きに萌えた私ってほんと重箱の隅をつつくオタク(笑)
雲もいいねー、雲。
★Angel Of Death 或いは angel decoy 戦闘機の作り出す「天使」の動画。
関係ないけど、思い出したのでなんとなく貼って置く。
細かい萌えポイントとしては、小道具や家具が、アール・ヌーヴォーしてたなぁ。娼館の調度、アルフォンス・ミュシャのデザインだっけ? エミール・ガレだっけ? 蛾のベッド……「曙と黄昏」 あのベッドサイドのランプはガレだよね。マントルピースの上の、陶器とかも、綺麗だったわ。
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ってーと、あの「知らない町」って、ウィーン? それともポーランドのクラクフかなぁ? ロケハン、どちらへ行かれたのでしょう。後で調べるか。
ああ、あの誰もいない町って、ちょっと「天使のたまご」っぽいよね。
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小道具もいいわー。
草薙の煙草の銘柄が、「天狼星」か。孤高のシリウス。
なんかまったくとりとめない感想ですが……眠たくなったのでそろそろ寝ます(笑)
もう一度見たいかといわれたら、やっぱり何度も見たいっすよ。
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しかし、マイカルのシネコンだと、どの国も似たようなつくりで、同じポップコーン売ってて、おまけにバニーバックスの出てくるCMフィルムが同じだから、他に客がいないと、自分が今、どこの国にいるのかちょっと判らなくなった。いや、日本じゃもちろん日本語だけれど(笑)