-放浪腐女発酵観察日記- ブログ版

オタな海外放浪貧乏旅行者の腐女子覚醒日記。SF,ロボット、天文好きな皆既日食ハンターの筈が、ある日うっかり腐海に墜落。やおい免疫あったが仇のBL大発症。急遽、隔離病棟設置。こちら腐れ外道blog。 ダダ漏れ萌えと、オタク独り語り、阿呆バックパッカー海外貧乏旅行バカ話しか御座いませんが、お暇ならごゆるりと(^_^;)  ★はてなダイアリーがメイン。こちら同記事の予備です(๑╹◡╹๑) http://d.hatena.ne.jp/kokuriko-fufu/

『仏果を得ず』 直木賞作家三浦しをんさんのBLっぷり♪

『仏果を得ず』 直木賞作家三浦しをんさんのBLっぷり♪






  右上の写真は、大変誤ったイメージの「仏果」です。あ、そうでもないか(笑)




自分の貧しい文章ばかりと格闘していると、とてつもなく自家中毒に陥るので、とりあえず本を読みます。


今回、ビンゴあったわー!!

仏果を得ず

仏果を得ず


図書館のベストセラーリストにあったので、ただその「仏果」ちゅう単語がなんとなく気になって予約入れていたら数ヶ月待たされたけど、丁度来た。いえあのぅ、昔々私の専攻って、東洋哲学だったもんで(;´_`)



この作家さんの名前、時々見かけていたとは思ったけど、未読。
へー、直木賞受賞されてたのか。
その割にってか、題名からしても意外に漫画っぽい表紙ですが‥‥?
まずは、読んでみる。



うーん! 一気でした。良かったぁー!  うっめぇーー!
大っ変美味しい小説でした。いろんな意味で。


文章もサクサクしたサブレのように歯触りが良くて。
シンプル、でも良質な素材だけで作ったってな美味な文体で、もう止められない堪らないわ。


文楽の世界を舞台に描く、義太夫節を歌う主人公、健の成長と、三味線の相方、兄弟子、師匠たちの織りなす人間模様‥‥つったら、固そうだけど、いやいや! ただただ、面白いっ!



観客として、読者を巻き込まずにいられない熱い舞台表現。
主人公の苦闘のうちにミステリーを読むようなスリルをもって、深まってゆく床本(浄瑠璃の台本)解釈。
そして、あらゆる場面から、卑俗であってなお真摯なものが、全てを捨てて芸に生きる者たちの息遣いと覚悟が、伝わってくる。
芝居を少しやっていたこともあって、文章から伝わる臨場感に震える。気がついたら、手に汗握ってたわ。



こんなBLblogでブックレビューというのも大変失礼なので、ただ萌えさせて頂きますが(笑)


ねぇ? この人って、BL好き? 



この小説全般が殆ど「私はBLが好きだーーーっ!!」って叫んでるよーな(笑)
(いえ、私がBL好きだからそう読めるだけで、BL関係なく、一般小説として面白いです、もちろん!)



‥‥って、ちょこっと検索してみたら、やっぱり!
 お好きだと公言されてるのね♪ 勇者っ!
有名なんだ(笑)




いやぁ〜〜、いいっす、この世界っ!
主人公と相方には、ちゃんと恋人も妻もいますが‥‥ううぅうーん、でも私はこの関係こそ萌えるわっ!!w これぞBLだよっ!!w  ほんっのちょっーとだけ、栗本薫『まよてん』の良とそのバンド仲間、或いは村上龍コインロッカー・ベイビーズ』のハシみたいな感じで。<誤解招く表現だなぁ(笑) 
「どんないい女とやるより、奴と演る音楽がイイ」って部分で(^-^;;;;



BL好きなかたはもうご存知と思いますが、未読の方は、ぜひぜひ、読んでみてっ!
この人の著作、私も過去に遡って全部読んでみよ〜。ヽ(^o^)ノ




そーいや、ガチ◎モ小説最高峰(BLの裏女帝?!)と噂も高い高村薫さんも読んでみようかと思ってたんだけど(笑) マークスの山だけ既読だっけか。面白いと思うけど、残念ながら文体がちょっと好みとずれるんだよな(^-^;;;;

マークスの山 (ハヤカワ・ミステリワールド)

マークスの山 (ハヤカワ・ミステリワールド)


史上初、江戸川乱歩賞、直木賞同時受賞作の「テロリストのパラソル」の著者、藤原 伊織氏、作品数冊読んで絶対ゲ◎だと思うんだけど、どうよ?
ホームレスに至るまでインテリ君しか出てこない世界w 女性の影が薄く、ヒロインもどこか少年ぽくてBL好きな人にもおススメだなw <すみません、歪んだ紹介の形をして(^-^;)boko☆*\(-''- ;)

テロリストのパラソル

テロリストのパラソル


森茉莉女史の「枯葉の寝床」も、古典だからねー、読まないとーって、何度かパラパラしたんだけど、未だ読めてない、20年間以上放置(笑) 栗本薫女史も久しぶりにそっち方面の読んでみようか‥‥w
ま、それは置いといて(^-^;;;;

薔薇くい姫・枯葉の寝床 (講談社文芸文庫)

薔薇くい姫・枯葉の寝床 (講談社文芸文庫)




それから、上海に引き摺られて、金子光晴の旅行記を再読中。
詩人の文章。もうどう〜しようもなくイイ。読んでて何度も逝きそうになる。
こちらは、止め処なく重なってく長文に濫費としか言えない過剰な比ゆ表現が続いていく、粘性の高い熱帯の樹液を垂らした愛撫みたいな文章。でも、こっちが身悶えてても、自分だけは醒めた眼をしてる憎いヤツ(笑)


三島由紀夫が克己努力の人なら、この人は天分自在のひとだ。


はぁ〜〜。こんな凄い表現力があの時代に生まれてて、この世界を生き抜いてきたのか。

どくろ杯 (中公文庫)

どくろ杯 (中公文庫)

文体フェチですみません(^-^;)boko☆*\(-''- ;)


しかしVB読んだけど。
眼鏡佐伯の愛読書がカフカ?! 納得いかーん! 奴ならカミュだろうっ? そして行きたい国はアルジェリアだっ!<公式に物申して如何する\\(0\0)┌θ☆(#/__)/グヘッ
プラハ黄金通りのカフカの家。外壁は空色だった(^-^;;;;
でも、「変身」より「異邦人」や「カリギュラ」の方が奴には似合うと思うわ。 黙れ、オレ(゚ ゜;)バキッ☆*θ(- - ;) 


鬼畜眼鏡 公式ビジュアルファンブック (B’sLOG COLLECTION)

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