-放浪腐女発酵観察日記- ブログ版

オタな海外放浪貧乏旅行者の腐女子覚醒日記。SF,ロボット、天文好きな皆既日食ハンターの筈が、ある日うっかり腐海に墜落。やおい免疫あったが仇のBL大発症。急遽、隔離病棟設置。こちら腐れ外道blog。 ダダ漏れ萌えと、オタク独り語り、阿呆バックパッカー海外貧乏旅行バカ話しか御座いませんが、お暇ならごゆるりと(^_^;)  ★はてなダイアリーがメイン。こちら同記事の予備です(๑╹◡╹๑) http://d.hatena.ne.jp/kokuriko-fufu/

映画インセプションの金箔日本画、狩野山雪の老梅図襖って♪

kokuriko-fufu2012-06-10


映画インセプションの金箔日本画
狩野山雪の老梅図襖って♪



日曜洋画劇場インセプション観てます♪


公式サイト wiki
http://wwws.warnerbros.co.jp/inception/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3


映画館にも観に行った、かなり好きな映画。ちょっぴりお話の構造が入り組んでる割に設定のツメが甘くて観客を迷子にしやすく、万人向けのエンターティメントとは言えないのかも知れないけど、何度か観てもスルメ的に美味しいかも。監督本人や主演のディカプリオも認めてるけど、日本アニメのオマージュがそこここにちりばめられていて、探してみるのも楽しいです。うん、押井守風味も、今敏な旨味も、渡辺信一郎な香りも、幾原邦彦スパイスも感じる〜♪

インセプション [Blu-ray]

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最初の怪しい日本のお城のシーン。金箔屏風に梅の木が‥‥狩野山雪の老梅図襖のコピーだろうけど、これってね、確か村上隆氏が海外向け日本文化紹介カタログで、天才アニメーター・故金田伊功さんの画と比較紹介してた一幅なんだよ。うん、物凄く通じるモノがある。金田氏が後追いしたってより、二人の天賦の才能が美の頂点で交わったって気がするな。

あ、ここに関連記事がある。
artscape 村上隆 講演 PO+KU ARTレボリューション
http://www.dnp.co.jp/museum/nmp/artscape/topics/9911/murakami/murakami3.html
狩野山雪画 長恨歌画巻―チェスター・ビーティー・ライブラリィ所蔵 (甦る絵巻・絵本)

狩野山雪画 長恨歌画巻―チェスター・ビーティー・ライブラリィ所蔵 (甦る絵巻・絵本)

金箔豪奢な梅の図ってーと、尾形光琳紅白梅図屏風(のちにクリムトが「ダナエ」で構図をパクっておる。反転してるけどw)なども有名だけど、そんな数ある日本名画の中でも、狩野山雪が選ばれたのって、もしかして、そのカタログあたりで見かけたってのが、元ネタってかキッカケじゃないかな? いや、メトロポリタン美術館所蔵なので日本好きの米国人には有名な画なんだろーけど、私は勝手に決めつけている(笑) これは日本アニメ好きのディカプリオ金田伊功さんへの追悼オマージュなのだと。アニヲタ妄想上等!(゚ー゚)(。_。)ウンウン!

アニメージュオリジナル Vol.5 (ロマンアルバム) (ムック)

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狩野山雪 老梅図襖 紹介サイトいくつか
http://www.salvastyle.com/menu_japanese/sansetsu_plum.html
http://blog.rinnou.net/zenken/archives/2008/03/post_378.html


金田伊功wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E7%94%B0%E4%BC%8A%E5%8A%9F


セザンヌが「林檎とオレンジ」でやってるよな凄いレイアウトつうか超遠近法を、動画で軽軽と動かしちゃったのが金田伊功さん。

あ、こちらPart2で、狩野山雪金田伊功さんの比較有り。

インセプション、見返してみて、改めて、これはアニメで作られるべきだったよなあって思う。映像的に、<夢>であることにリアリティーがない(笑) 凄いんだけど、なにか違う。夢の階層を潜っていく感覚が表現し切れてない気がする。アニメならば、その深度の変化を表現なし得た、もっと異なる表現ができたのでは‥‥って思う。それは私が日本アニメの映像の作りに慣らされてきた日本人だからかもしれないけど、この<テーマ>に関しては、やはりアニメの方に一日の長があるって感じるな。

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胡蝶の夢>の説話は、世紀末の頃から日本アニメにおいて繰りかえし語られ紡がれてきた物語だもの。TV放映ではカットされたけど、あのラスト(!)のアレで、ビューティフル・ドリーマーの主題歌が脳内に鳴り響いたのは私だけではあるまい(笑)
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ディカプリオ役の吹き替えは、放映版だと浪川大輔さん。結構意外だわ。もう少し低い声のイメージなので。うん、最初、平川大輔さんの声にちょっと似ててドッキリ(笑) ああ、このエレベーターのシーン、少女革命ウテナ黒薔薇編のオマージュだと思うなあ、私はw   ‥‥昨日は、ウテナ役の川上とも子さんの命日でらした。もう1年経ってしまったのか‥‥。大好きです。ずっと大好き。

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海外を魅了する文化を持っている国って、その作品がどんなに新しいジャンルであろうとも、必ず奥深くに民族の伝統が、連綿とした血脈があるんだって、訪ねてみれば気が付くんだ。でも、ただ古い伝統を受け継ぐだけでは土臭さは拭えないし、自国で消費されて終わる。けれど、その伝統が、何か別の強く新しいもの、異質な文化に出会った時、ぶつかり合って火花を散らす輝きが、他国をも魅了する普遍的な力となるんだろうな。
ワイドで楽しむ奇想の屏風絵 (広げてわくわくシリーズ)

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時代に飲み込まれず、その邂逅の衝撃に耐え、続く異文化との戦いに耐え、かつ受け入れて激しく変化する化学反応の光。そのまぶしさがデカルチャー♪ 半端な伝統文化ならそこで潰れて喰われて消えてく。日本は、激しい近代化の波に揉まれながらも本流が生き残り、サブカルチャーも発展しまくってる、希有な国だよなあ。


さてさて、脱線した。そろそろわしも本流@鬼畜眼鏡に戻ろうぜい (^-^;)boko☆*\(-''- ;)